このコーナーでは失語症に関する書籍の目録を紹介しています。
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「レザック神経心理学的検査集成」
M. D. Lezak 著
鹿島晴雄 総監修著
B5判 664頁 本体価格24,000円
総監修者の前書より抜粋〜
慶應義塾大学医学部教授 鹿島晴雄
本翻訳を思い立ったのは、本書が単に多くの神経心理学検査を載せた事典ではなく、神経心理学的評価とは何かについての深い洞察に基づくものであったためである。 当時、われわれは神経心理学的検査を通じて前頭葉症状の検討をはじめていた。検査を通して前頭葉症状の検討をはじめてみると、定量的アプローチの限界を認識するとともに、客観性ということで検査の否定もできず、まさに"前頭葉症状のとらえどころのなさelusiveness"を痛感することとなった。 両者のアプローチの長所を併せ持つ"中庸的アプローチ"を必要性を感じ、模索を はじめた。"Neuropsychological Assessment"はまさに"中庸的アプローチ"の 重要性が強調されていた。"Neuropsychological Assessment"は現在の第3版に 至るまで研究室の必須の書物となり、われわれの座右の書であり続けることとなった。 本書はその翻訳であり"Neuropsychological Assessment"著者監修版というべき ものである。
「神経心理学検査法」
O. Spreen, E. Strauss 著
秋元波留夫 監修
滝川守国、前田久雄、三山吉夫、藤元登四郎 訳
B5判 800頁 25,000円
ビクトリア大学心理学教室およびその関連施設で長年にわたって用いられ、検討された膨大な資料に基づく主な神経心理学的検査法の集大成。すべての検査法について、目的、出典、概要、検査内容、実施時間、採点法、考察、標準データ、文献が詳細に述べられているだけではなく、著者の実施の所感がコメントとして書かれていて興味深く読むことができる。また成人用の検査法だけでなく、小児や高齢者向けの検査法も数多く取り上げられているのも本書の利点であろう。臨床心理、神経学、神経科学、精神医学はもちろんリハビリテーション医学専門職のひとびとのためにも役立つ一書。
「失語症言語治療の理論と実際 第3版」
Third Edition LANGUAGE INTERVENTION STRATEGIES IN ADULT APHASIA
Roberta Chapey 監修
監訳 河内十郎・河村満
B5判 860頁 18,000円 2003年
本書の特徴は、第一に失語症患者に対するさまざまな治療モデルが、臨床的、実験的データを加えて詳述されていること。第二にそれぞれの治療法に従った治療計画のたてかたや訓練課題が例示されていること。第三に本書の著者らの観点が今までの言語病理学の枠組みを超えて、心理学、言語学、情報理論学等、さまざまな範囲に及んでいる点だが、三版は4セクション33章という構成のもと、質的にも量的にも初版を遥かに凌駕している。
「神経心理学の源流 失行・失認編」
秋元波留夫・大橋博司・杉下守弘・鳥居方策・小山善子 著
B5判 807頁 25,000円 2002年
近年,とくに研究方法,検査方法の発展により優れた新知見が次々に発表されている神経心理学 研究であるが,本書は従来の概説書の概念を超え,本領域の源流に遡って諸説の根拠を読者に明 示することを主眼とした画期的な書である。失行・失認の各臨床型について最も基本的で重要な 剖見例に関係する文献を精選し,翻訳して解説を付するという構成からなる。神経科医,高次機 能障害の研究と臨床に携わる関係領域の人々の座右の書。
「ルリヤ 神経心理学の基礎 脳のはたらき」
著 A. P. ルリヤ
訳 鹿島 晴雄 慶応義塾大学教授
A5判 390頁 8,000円 1999年
本書は20年前に刊行されたものの復刻版であるが、やむをえぬ事情で第1章が抄訳であったのに対し、 本書は原著の完訳版である。 原著は故Luria教授の40年にわたる臨床的研究に基づいた神経心理学の概説書である。 教授の多くの著書の中でも教科書的な性格の濃いものであるが、 内容は脳の働きとしての精神活動全般を扱っており、 従来よりの神経心理学の対象である失語、 失行、 失認、 広義の巣症状に止まるものではない。
「失語症の理解のために」
Harold Goodglass 著
波多野和夫・藤田郁代 監訳 
A5判 380頁 本体価格6,800円 2000年
長年にわたってボストン学派の中心に位置していた著者が, 失語学と神経心理学の激しい流れと格闘して得た多くの見解をのびやかに綴った, エッセイのような性格も備えたユニークな失語の専門書。 ドクター,STなどリハビリ,心理学,行動学を学ぶ人たちにお勧めする。
「神経心理学の源流 失語編」
秋元波留夫・大橋博司・杉下守弘・鳥居方策 編集
上巻 B5判 387頁 15,000円
下巻 B5判 236頁  9,800円 品切中
大脳と行動との関係の究明に挑む学際的領域として, 神経心理学への関心が近年高まりつつある。 本書は,各々の依って立つ理論的基盤が曖昧であった従来の概説書の概念を超越し, 本領域の源流にさかのぼって,諸説の根拠を読者み明示することを主眼とした画期的な書。
「ジャクソン 神経系の進化と解体」
John Hughlings Jackson 著
訳編 秋元波留夫
A5判 140頁 3,200円 2000年
−「進化と解体」をテーマにしたジャクソンの世界的古典、待望の翻訳。ジャクソンの臨床研究に、さらに秋元波留夫が考察を加えた必読の書−
Jacksonの「精神、心」を神経系進化の過程から捉える考え方は、「私は精神状態mental stateと神経状態nervous stateとの間に絶対の区別が存在するとは考えていない」という言葉とともに、精神医学、神経医学の基本理念を明確にする上できわめて重要である。彼が示唆した精神疾患の局所的解体論はいま分裂病の最近の研究で実を結ぼうとしている。その意味でJacksonは「分裂病は脳に局在するか」の疑問に挑戦した先駆者といってよい。〈解説より〉
「臨床脳病理学 復刻版」
著 大橋 博司
A5判 629頁 12,000円 1998年 (絶版)
本書の第1編はしばらく絶版になっていた「失語・失行・失認」 (医学書院, 1960) を骨子とし、 これに以後5年間の知見を補充したものである。 とくに大脳半球優位の問題を中心に、 自家例の臨床統計的な検討を加え、 また失認の項ではあらたに「病態失認」 を追加した。 その他、 諸家の報告をも参照し、 いささか前著の不備を補い得たものと信ずる。  第2編は前編の延長として、 種々の精神症状を脳病理学的見地から記述したものである。 なお知見も乏しく未完結でもあり、 また対象の性質上、 かかる試みにはおのずから限界もあることは自覚しているが、 一面このような視点からの記載が臨床諸家にとって参考となることも少なくないと思う。 諸賢のご批判を仰ぎたい。 (著者序文より)
「書字言語 その歴史と理論および病態」
Langage crit Histoire, Thorie et maladie
編 アンドレ・ロック・ルクール
訳 森山成杉木・山鳥 重
B5判 210頁 5,500円 1999年
書字がヒトの生み出した最高の産物だとすれば、 書字言語の機能を解明することで、 ヒト特有の脳と精神の機能も明らかにできるのではないか。こうした動機から本書は未開拓の分野に果敢に踏みこんでおり、 先駆的な価値をもっている(訳者前書きより)。