外科てんかん学入門-脳の働きをうかがい知る

外科てんかん学入門-脳の働きをうかがい知る

脳の働きをうかがい知る 外科てんかん学入門

著者・編者:三原忠紘・松田一己 著

判型・価格・発行年: A4横判 192頁 8,400円 2008年

内容紹介:

現代てんかん外科の全貌を開示した本格テキスト! 14症例呈示付

◆ 外科治療を通して得られた,てんかん学に還元し得る古今の業績を紹介
◆ 部分てんかんの発作症候学を,皮質刺激の知見を基にわかりやすく解説
◆ 画像所見を,病理を交え,てんかん原性の観点から詳しく記載
◆ 外科戦略を体系化し,てんかん外科の現状と問題点を明示
◆ 頭蓋内脳波の症例を中心に,てんかん外科の実際を供覧《カラー画像掲載》

・・・読者はいながらにして現代てんかん外科の全容を俯瞰できる。と同時に,単に疾患の治療という観点のみならず,てんかんという疾病を通じて,またその外科治療を通じて,古来,人類にとって神秘的であった「脳のしくみとはたらき」を垣間見ることが可能である。いささかでもてんかん外科に関心のある人には,類書はさておき,まずは座右に置くべき一書として広く推薦するものである。(推薦文より)
鹿児島大学名誉教授 朝倉哲彦


目次:

第1章

てんかん外科の歴史
機能局在の時代/発作間欠時脳波の時代/頭蓋内脳波の時代/ コンピュータ画像の時代/日本のてんかん外科

第2章

てんかんの概念と分類
てんかんの定義/てんかんの分類/てんかん症候群とてんかん疾患

第3章

てんかんの発作症状
てんかん発作の分類/前頭葉の機能解剖/前頭葉てんかんの発作症状 /側頭葉の機能解剖/側頭葉てんかんの発作症状/後部皮質の機能解剖/後部皮質てんかんの発作症状

第4章

てんかん外科の適応
外科治療の対象になるてんかん/薬物抵抗性の判定とその時期 /手術適応と手術成績の関係/てんかん外科が目指すもの

第5章

てんかん外科の術前評価
手術適応の再検討/発作間欠時の脳波・脳磁図/自発発作の記録・観察/神経心理学的検索

第6章

んかんの画像診断
画像検査の概要/てんかん原性病変

第7章

頭蓋内脳波
頭蓋内電極の種類/頭蓋内脳波の実際/皮質の電気刺激/頭蓋内脳波の合併症

第8章

てんかん外科の基本戦略
切除外科と緩和外科/Step 1の評価と方針/頭蓋内脳波の適応/術中脳波の意義 /内側側頭葉てんかん症候群の戦略/器質病変が検出された症例の戦略 /器質病変を認めない症例の戦略/小児の手術の特殊性

第9章

側頭葉てんかんの手術
前部側頭葉切除術/選択的扁桃体海馬切除術/側頭葉の手術に関連した事項

第10章

側頭葉外てんかんの手術
てんかん原性域と切除範囲 /皮質切除術の基本手技/前頭葉の手術/後部皮質の手術 /多脳葉切除術/大脳半球切除術

第11章

緩和外科
脳梁離断術/迷走神経刺激/脳深部刺激/軟膜下皮質多切術/ガンマナイフ治療

第12章 術後の諸問題
手術成績の評価/長期発作予後/術後の薬物治療/心理社会的側面
  〈附 症例呈示〉

頭蓋外脳波と頭蓋内脳波の同時記録を行った内側側頭葉てんかん /両側性側頭葉てんかん/側頭葉の二次てんかん原性が頭蓋内脳波で確認された症例 /扁桃体の病変による症例/島の病変による症例/前頭葉底部の病変による笑い発作の症例 /恐怖感を訴える帯状回てんかんの症例/補足運動野てんかんの症例/ジャクソン発作の症例 /頭頂葉病変で両側対称性の強直姿勢がみられる症例/脳室周囲の異所性灰白質による症例,ほか